あたしのカーリ様 その2 けだものだもの
「いってらっしゃいまあせぇ」
あたしと、昨晩一緒にお相手したビースト娘(ウサギ系)はご主人さまを見送る。さあてと、片付けとかお掃除とかしなくちゃ、、、
「いやあ。いいねえ、彼。デザちゃんも上手くやってるじゃないの?」
「は?」
さっきまでただのビースト娘(ウサギ系)だと思っていたモノは変貌を始める。
「だ、誰?」
このワールドを支配するあたしの許可無しにここに入ってこられるなんて、、、ハッカー?まさか、、、
「私だよ、デザイア君。」
「げげっ、あ、いや、社長?」
なんでこんなトコに?やばー。
「そうだ、社長のカメレオン亜美(ハンドルネーム)だ。さあ、跪いて私の足の裏を舐めろ、、、って冗談だ。」
跪いた所でキャンセルが効いたので助かった、、、くう。
「失礼、最近危ないHPに凝っていてね。いやいや君の仕事っぷり、見せてもらったよ。君こそ私の最高傑作。全ナビの鏡だ。」
社長の最高傑作は口癖のようなものだが、悪い気はしない、、、、ここはおべんちゃらモードだろう。早く帰って仕事してくださいよ、社長。
「天才の社長が作られたんですもの。このぐらい当然です。」
「おお。お前たちナビはいわば私の娘。今、幸せか、デザイア?」
「ええ。」
まあ、あんまし深く考えるとわかんなくなるが、幸せなんじゃないかと思う。
「素敵な婚約首輪じゃないか。彼の事は好きなのか?」
「勿論です。こんなもんに大金突っ込むトコが困り物ですけど、、、」
「そんな事を言うものではない。それが彼の良い所ではないか。ははは。インスピレーションが湧いて来たぞ。君たちの為に新たなプログラムを作ってやろう。」
「は、はあ」
巨大なグランドシンセサイザー型端末が出現し、社長はプログラムの作成を始める。
チャララチャラララチャララチャラララチャララララー
「プログラムNO,109269009 名づけて、「運命」!」
チャララチャラララチャララチャラララチャララララー
チャララチャラララチャララチャラララチャララララー
チャララチャラララチャララチャラララチャララララー
そう簡単にはできないらしい。
「あの、あたしはお仕事して来ていいですか?」
「駄目だ。そこで私を尊敬しながら見てなさい。」
チャララチャラララチャララチャラララチャララララー
ああ、素敵です。社長。どんな素晴らしいプログラムが完成するのかしら、、、


「完成〜!プログラムNO,109269009 運命!」
おお〜。ぱちぱちぱちぱち。
運命と名づけられたそれは、中世的な美少年の姿を取って具現化する。
「始めまして、姉さん。僕はデスティニー。今後とも、よ、ろ、し、く。」
「あはは。よろしくー。」
ひきつった顔で挨拶するあたし。嫌な予感がするのは何故だろう。
「おっと、もうこんな時間か、私は飯食ってちょっと休憩してから来るから、お前は和風の座敷を用意しとけ。私の事は、「お父様」と、呼ぶようにな。」
お父様はログオフして消える。ディスティニ−は無言でお父様に続く。
うわ。もう、こんな時間。大変、掃除と洗濯と食事の用意と、、、、和風の座敷?良いですけど?


「娘さんを私に下さい!」
今日のカーリ様はスーツだ。正座してお父様に頭を下げている。あたしは着物だ。ビーストマンの時に着物とはねー。
「いつも娘や他の女とあんな事をしているのかね?」
昨晩の事を言っているらしい。
「あ、いや、あれは、その、、、いつもじゃなくてですねえ。私が攻める事もあれば、デザイアが、、、あ、いや、デザイアさんが攻める、、、あわわ。」
動揺している。そりゃあ3Pのお相手が婚約者の父とは思ってもなかったろう。
「いやいやいや。結構結構。また今度混ぜてくれ。」
「あ、はい、、、え☆」
「ははは。冗談だよ冗談。」
「あは、あははは。」
あー、ありゃ駄目ね。当分3Pはお預けね。ま、いいけど。
「いやいや、本来なら私からご挨拶しなければいけないところですね、藤村さん。いつも娘がお世話になっております。弊社のサービスをご利用して頂き大変感謝しております。(きらりん)私、ドリームラブテクノロジー社の代表取締役を務めております、カメレオン亜美(ハンドルネーム)と申します。弊社のサービスで至らない所があれば何なりとおっしゃって下さい。即座に改善致しますので。」
社長の差し出す名刺には「心の隙間おうめします」、とかなんとか書かれている。
「何をおっしゃってるんですか、カメレオンさん。デザイアさんは本当に素晴らしいです。
デザイアさんがこんなに良い娘に育ったのも、これ全て、お父様がしっかりしてらしたからだと二人で良く話してたんですよ。」
うそばっかり。
「御社の技術が素晴らしいのは当然の事ですが、その底に流れるサービス業の精神がすばらしいです。基本ができてらっしゃる。まさに顧客の心を捉えて離さない。これは商売をする上で大変重要な事だと思います。最近はこういう事がわかっていない経営者が増えて来て大変嘆かわしいです。私も営業という仕事柄、お客の心を捉えるにはどうしたらいいのか、常に考えているんですけど、なかなか上手くいかなくて、、、」
「それはね、、、、」
社長は得意になって饒舌になる。へー。やっぱりご主人さまってば結構やるじゃん。美少女☆カーリは、すっかり感心した様子で社長の話に聞き入っている。合いの手や仕草も完璧だ。社長はますます鼻息を粗くして話を続ける。わかっちゃった。ご主人様がガツガツしてないのに営業成績が良い理由。ご主人様は最初はおべんちゃらのつもりで話始めるのだが、だんだん自分でもその気になって、本気で相手を尊敬しはじめちゃうのだ。
「えー、そんな事もできちゃうんですかぁ?」
「やっぱり理系の人はココの作りが違うわ。」
「よくぞここまで進化した、人類!って感じですね。」
目も潤んで、顔も紅くなってる。本気だ。完全に本気なのだ。
これは可愛いわ。
「て事は、こういうこともできちゃうんじゃないですか?」
「その通り!君中々わかってるじゃないか。」
「えー、お父さんの教え方が上手だからですよぉ。あー、こんな素敵な人と親子になれるなんて夢みたいだ。お父さん、必ずデザイアさんを幸せにしてみせます。」
「ははは、そうかそうか。」
いつの間にかお父様の手はカーリ様の肩にまわっちゃってるし。
おお。説得に成功?やるじゃん。
「しかし、只で娘をやる訳にはいかん。」
「結納ですか?任せて下さい!」
「カ、カーリ様、あまり迂闊な事は言わない方が、、、」
「いやいやいや、君達二人は最高のカップルだ。是非、皆にも君たちの幸せを分けて欲しい。そこで参考の為に、、、君のデータが欲しい。」
「は?」
「どういう事ですか?ゲーム開始時にスキャンしたデータがあるじゃないですか?」
「いやいやいや。あんなちゃちなものではない。」
そっかな、結構あったぞ?
「君の全てを見せて欲しい。もう、何から何まで全部。覚えている事も、忘れてしまった事も全部。その為のプログラム、「運命」は既に完成した。」
控えていたデスティニーがちょこっと顔を出し、会釈をする。
「全部、、、ですか?」
ご主人さまは少し不安そうだ。うん。止めた方が良いと思う。結婚なんて言っても、あたしは所詮ナビなんだし。別に結婚なんかいらない。ただ、死ぬまでずっと、毎日アクセスして、毎日Hしてくれるだけで良い。
「社長!ナビと結婚なんて一体?ハッキングで法律を変えるとか?」
あたしは尋ねる。
「いくらなんでもそこまでは、、、死ぬまで基本料金只。データの万全なバックアップ。4重ぐらいでいいかな。新居。結婚式。ホテルでの初夜。そして私からのささやかなプレゼント。他に何か有ればできる限り答えよう。料金を付けたら500万は下るまい。それは全部只にするから、君のデータだけ欲しい。」
「死ぬまで基本料金只、、、」
話が上手すぎる気もするけど、、、
「いやいやいや、わたしも可愛い娘をやる男の事、調べたいと思う気持ちを止められんのだ。それとも私や娘に知られてはマズイ事でも?」
「わかりました。私もやましい事は一杯ありますが、デザイアさんを愛する気持ちに嘘偽りはありません。全てをお見せしましょう。」
か、かっこ良いですご主人様っ。
「んじゃ、今度の土日、空いてるかな?土曜日にうちの病院まで来てね。待ってるよ、藤村くん。」
「はいっ。よろしくお願いします。」
お父様とデスティニーは連れ立って、消える。
はあー。緊張した。

いやー、こんな時にゲームしてる場合かなっなんて思うんだけど。
あたしら基本的にゲーマーとナビのカップルなんで、やるっつたらアレかゲームかしか無い訳で。

ホルスのプリースト隊が我がビーストの都市の一角を落とす。
まっずいわねぇ。なんか、切り札が無いと、、、
とか思ってたらお人よしのマーリンが呪文交換で透明化をくれた。
「ラッキーですぅ。これで、都市防御の可能性が一気に上がりましたね。」
「わたしの魅力のお陰ね。」
「そですね。」
これで、一安心、、、おおっ?
「げげっ、カーリ様。サウロン主力英雄3(主導力持ち)スリンガー4、フル魔法エンチャント付き(古の武器と炎の剣)、アダマン都市に接近中です!」
「うわ、大変、、、アダマンケンタに透明化を!」
「はいっ!」
、、、、、、、、、、、、、、、、
「ふう。なんとかなった。」
「さすがはカーリ様ですぅ。」
ま、当たり前だけどね。サウロン軍主力は最後にはスリンガーの混乱により滅んだ。
そして、1都市で頑張っていたスススラも、1418年1月に滅んだ。
「ホルス軍、パラディン3接近です!」
「ホルス軍、パラディン4接近です!」
「ホルス軍、パラディン7接近です!」
いずれも透明化を主軸に時間をかけて撃退した。ふむ。負けなければ、勝利は近いわね。
ザルドロン(賢者持ち)、シンポ(剣術持ち)が次々とやって来たので採用。
一方英雄召喚で、サーハロルを呼び出した。
主導力、伝説、加護、高貴、体格持ちの結構使える男だ。
「英雄の力、、、ちゅっ」
カーリ様もすっかり染まっているので最早男とキスするのにも何の抵抗も無さそうだ。
やれやれ。
「カーリ様、レイスの集落がありますけど、サーハロル隊を突撃させましょうか?」
「うん。レイスなら大丈夫でしょ。やっちゃいな。」
「はーい、、、あら?デスナイトが混じってます、、、」
「えっ?」
偵察なしだとたまにこう言う事がある。レイスが最強の集落だと舐めていたらデスナイト1レイス3がお相手、、、
「なんの、ケンタウロス対空射撃、デスナイトを集中!」
なんとか、撃破。呪いのアックスをゲット。ラッキーです☆
ホルスの前線基地、プリースト3とトロルシャーマンが守る街を英雄隊が攻略。
なんと、ザルドロンが戦死。
「あやや〜、ザルじいがぁ、、、」
「大丈夫ですよ。英雄の復活ありますし。」
「う、うん。」
しかし、イルムラグが求職に来たので、そっちを採用。
ザルドロンは、、、永眠って事で。あはは。
はあ、、、ご主人様のデータか。一体何に、、、
「どうしたの、デザイア?心配事?」
ひょいっと、カーリ様があたしの顔を覗き込む。
「あ、、、いえ、、、」
ご主人様はぎゅっとあたしを抱き締める。
「心配しないで。デザイアはあたしが絶対守るから。」
「う、、、ご主人様、、、」
なんだか、泣けてきた。きらきら光るご主人様の瞳がまぶしい。
「あたし、なんだか怖くて。ご主人様がどっかにいちゃうんじゃないかって、、、」
「馬鹿だな。そんな事ある訳ないじゃないか。」
優しいキス。
あたしはそれに激しく応える。
社長とデスティニーの顔が心に浮かんで不安が消えない。
ご主人様、、、あたしは、あなたを守って、、、ずっと。
ご主人様の手があたしの尻尾に伸びる。
ふわわわっ。
じゅ、18禁モードっ!


「藤村さん、どうぞ。」
リアルナースの声の後、ご主人様が入ってくる。
「よろしくお願いします。」
病室にはリアル医者2人、リアル看護婦3人がいて、バーチャルサイドには看護婦姿もあでやかなあたしと、医師姿に扮した社長がいる。皆様はバーチャル視点でどうぞ。ご主人さまやお医者さんの面が割れると色々めんどーですし。
「いやいやいや。何も怖がる事はありませんよ。ちゃんと専門家を用意していますから。」
「はい、、、」
「あ、先ず、検査への同意書を書いてね。」
「はい。」
「そんじゃあ、このベッドに寝て。」
「はい。」
ご主人様の腕に点滴が挿入される。時間を掛けて自白剤800ccが注入されるのだ。
ご主人様の頭に電極がいっぱい着いたコードがかぶせられる。
早くもご主人さまの目がうつろになって来る。尋問開始だ。
「さあ、運命ちゃん。君の出番だよ!」
「はい。」
デスティニーの目がきらりと光る。
ご主人様の額にその手を伸ばし、触れる。
「はあっ!?」
ご主人様の口から熱い吐息が漏れる。
社長はすごいのりのりだ。ご主人様のデータなんかどうするんだろう、、、


全てのスキャンが終わったのは日曜日の昼すぎだった。ご主人様はすやすや寝ている。
何事も無く終わったようで良かった。変態社長の事だから何かするかと思ったが、杞憂のようだ。
「じゃ、次はデザイアの番だ。」
は?
「ま、ナビは簡単だ。もともとプログラムだからな。やれ、「運命」」
「ど、どういう、、、あ?」
デスティニーの目がきらりと光る。
あたしはその目をそらせなくなって。
そして。


見られちゃった。体の隅々から心の隅々まで。
「ふーん、私の事そんな風に思ってたんだ。へえー。」
げ、やばい?
デスティニーが社長になにやらひそひそ話している。
「な、何の事ですか?」
「いやいやいや、いいよ、オッケー。私は大人だ。許さないでも無い。「運命」!インサート開始。」
デスティニーの目がきらりと光る。
な、何かがあたしの中に入ってくる?ど、どこから?何が?あ、熱いっ!?
「大丈夫。無害だ。私からのプレゼントだ。「運命」を受け入れるが良い。」
あたしは気が遠くなって、カーリ様の隣に倒れた。

つづく
あむぁい
2004年08月16日(月) 21時02分30秒 公開
■この作品の著作権はあむぁいさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
てゆうかゲーム部分とストーリー部分の乖離に拍車がかかってます。もうだめぽ。
あと、これを投稿する事でねこさんがフロントページから消えてしまうのも悲しい、、、

それはそうと、僕デザ風祭文庫版は無事終了いたしました。18歳以上でアブノーマルも平気な人は見てくださいwそして感想書き込んでw
ああ、あっちは一日数100ビュー〜1000ビュー行くのになんで感想はこっちの方が多いですか?しくしくしく、、、

この作品の感想をお寄せください。
いや、、、ぬるいリプレイ書いたらまた怒られるかと思いまして・・・(爆) でも黒だとどうも魔力頼りになりがちです(−−; 10 まんしゅう ■2004-08-19 21:21:41
ダークは駄目っすよね。至難は序盤をいかに乗り切るかのゲームな訳でダークはその点何の役にも立たない。ただでも序盤の決め手にかけるビーストマンでダークだとかなり厳しいかと。 10 あむぁい ■2004-08-19 19:04:10
何か、最近のあむぁいさんのリプレイ、、、実際のプレイ内容よりプレイ内容の方が多いような気が・・・(^^; やっぱり種族の特徴を生かすには白ですかね。黒ダークなんて微妙Mプレイやってる場合じゃないですな。 10 まんしゅう ■2004-08-18 21:36:12
試しに検索してみたら風祭文庫に行けました。18禁のページも見れました。18禁解禁の手続きをしてないので、18禁のページは見れないと思いこんでましたが、何もしなくても見れるんですね。これからゆっくりと見てきます。 10 P&A ■2004-08-18 00:15:32
来たばかりのザルドロンでしたら、やっぱり復活させるまでもないですね^^;私も迷わずイラムラグでしょう。でも透明化は大きいですよねえ。特に間接部隊にとっては。 10 月読 ■2004-08-18 00:06:58
ほええ?ひょっとしてP&Aさんは18歳未満なの、、、それともそれとも、ドリキャスだから?ちなみに他の夏休みの創作物はTS研究所(18禁)にそのうち掲載。THIS MARKET Click!! の方は非18禁ですが載るかどうかは微妙と言ったところですな。(宣伝) 10 あむぁい ■2004-08-17 20:35:24
藤村くんとデザイアのデータが一体なにに使われるのか、気になりますねぇ。一体なにに使われるんでしょうか。それと、私は風祭文庫のバージョンはみれません。しくしく。 30 P&A ■2004-08-17 00:50:49
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