死霊魔法使いラ・ジャの苦悩
我輩は死霊魔法使いにして稀代の召還師ラ・ジャ。世界を統べる者である。
これは、我輩の復讐の記録である。
この書が終わる時は、我輩が世界を支配した時か、その野望が潰えた時となるだろう。

二つの世界がある。表の世界「アルカナス」と裏の世界「ミロール」。
偏見に満ちた「アルカナス」において、我輩の修得する「死霊魔法」は迫害を受けた。真理のわからぬ愚か者どもめ!!
しかし、多勢に無勢。追い詰められた我輩は、長くつらい逃亡の時代を経て「ミロール」に追いやられたのだ。
 生命力をちょっと吸い取った程度で奴らは殺意を抱く。なんてひどいやつらだ。
 我輩は全てに復讐する権利を持っている事は万人が認める事だろう。


 さて、「ミロール」に来た我輩だが、まさしくここは未知の世界であった。
 我輩には7冊の魔法の奥義書と、オークの部族…
 オーク?なぜにオーク?
 ってか、お前らなに勝手についてきてるんだよ!!!!
 なに、ここの世界は強い敵が一杯いるので助けてくれ?HELP ME。
 知るか!!!
 …まあいい。こちらの世界を支配するには手駒がいる。
 いいかよく聞け!!貴様らに人権はない。なぜなら貴様らは人ではないからだ。しかし、我輩の計画に従い汗水たらして働くなら、メシは食わせてやる(死なない程度に)。寝る所を作ってやる(地面でも寝れる)。この世界でお前達オークが生き延びるすべは我輩に従うしかない。我輩の命令に従って生き。そして我輩の命令で死ぬがいい!!
 文句のある奴はいるか!!
 そうか、嫌か…<生命力吸収>ズキュ〜〜〜ン!!(JOJO風)
 他に逆らうものはいるか?いないな。では満場一致で我輩をあがめるのだ!!


魔道暦1400年1月
 我輩の努力の結果、ミロールの拠点「ノーポート」の人口は4000人を数えるようになった。ここまでくるのにどれほど時間がかかったか。オークのちっぽけな脳みそに「『命令』を『聞く』」ということを教え込ませるのがどれほど大変か想像してほしい。
 コツは、何かさせる前に2、3人ほど公衆の面前で生命力を吸い取る事だ。とたんに彼らは従順になる。
 早速、我輩はコツを実践し「スピアマン」と「ソ−ドマン」の二部隊を編成した。ほとんど民兵である。武器を手に持って同じ方向に歩くだけましと言った所だ。ま、3年くらい行進を続ければいっぱしの兵隊になるだろう。


魔道暦1400年4月

使い魔(以後「猫」)「ご主人様!!スケルトンの魔法のリサーチが完了しました。」
ラ・ジャ「よし、では早速。スケルトン部隊を作るぞ」
猫「へ?ご主人様。町の発展とかその辺はいいんですか?」
ラ・ジャ「それは、現在進行中だ。移住する事を考えて戦力強化にスケルトンを召還する。」
猫「スケルトンって弱いと思うのですが」
ラ・ジャ「大丈夫!!なんせオークの部隊はもともと弱い。オークソードマン作ろうとスケルトン召還しようとあんまり変わりはしない。部隊製造の時間と、維持する金を考えると、召還の方が効率的だ。私の魔法の腕を暇にさせておくのも面倒だし。」
猫「なるほど。では、街から死体を集めるよう命令を出しますね。」
ラ・ジャ「これより国民に…ちょっと殺し合いをしてもらいます。」
猫「バトルロワイヤル!!!!!」

 進軍部隊が誰もいない洞窟から50マナのクリスタルを持ってきたので、召還は順調である。
 材料も新鮮なのが入ったし、来月もスケルトンを作ろう。
また、食糧倉庫が完成したので、生産力をフルに使って移民部隊「セテラー」を製造する。


魔道暦1401年5月。
移住部隊出発。『サラダッシュ』の街を作る。平野に囲まれた川にあるため、大変人口増加が見込まれる。生産力の要だな。


魔道暦1402年2月。
 第三の都市「パンジャン」開拓。こちらも河口付近であり、近くにアダマントの鉱山がある。こちらで軍事力強化をしよう。

ラ・ジャ「うむスケルトン舞台も4部隊を数えるほどになったか。壮観だな。」
猫「不気味な事この上ないですよ。御主人様。」
ラ・ジャ「何を言う。文句もたれない。賃金も要らない。恐れも知らないすばらしい部隊だぞ。少々弱い所が気になるが…」
猫「街頭にぽつんと立つスケルトンはとってもシュールです。」
ラ・ジャ「なかなかのオブジェだろう。もっとも、オークに美的感覚があるなんて認めてないけどな。」
猫「あ!!街中で殺人だ!!!しかもスケルトンの目の前で!!ご主人様。スケルトンの前で犯罪が起こっているのに、スケルトンはピクリともしませんよ。」
ラ・ジャ「おいおい、馬鹿なことを言うんじゃない。」
猫「え〜。でも、現に…」
ラ・ジャ「スケルトンは防衛力と兵力の強化に召還したんじゃないか。問題ないだろ」
猫「治安維持の方はどうなってるんですかああああああ!!!」

 行進を続ける偵察部隊はいくつかの遺跡や洞窟を発見したが、守っている怪物はゾンビとかグールとかヘルハウンドのようだ。たいした敵ではない。


魔道暦1402年11月

先遣部隊からの報告で我輩は目を蓋う。
今月、周辺地域の偵察が終了した。
それほど大きくはない島であった。第三勢力および、敵対勢力はナシ。いくつかの危険地帯(洞窟、遺跡等)も存在するが、そこに住み着いている怪物は、せいぜいヘルハウンドやグール程度だ。
 これは、もちろんいい報告だ。
 目を蓋いたくなるのは、その立地面積にある。
 なにせ、後1つ街を作る余裕しかないのだ。目だって蓋いたくなるだろう。
 後1マス。たった1マスでいいんだ。
おーい、海の埋め立てって出来るか?埋め立てる資材は心配するな、死体には事かかん1マス分でいいんが。
………
クソッ。哀れんだ瞳で見やがった。いずれあの猫に、自分が使い魔である事実をいつか思い知らせる必要があるな。

 さて、猫いじめは後の課題にして、現状の打開を目指そう。
 個人的には、できている村を破壊して再開発したい所だが、無理な以上は仕方ない。
最後のセテラーを『テトレ』開拓に向かわせる。まずは後顧の憂いを断つために、この島の平定を目指す。


魔道暦1403年1月
 開発力に限界があるこの島で、我輩は、今後の展望を考える。
まず、4つの都市は総人口2万人規模に膨れ上がる予定だ。『サラダッシュ』『テトラ』で生産力を高め、『パンジャン』『ノーポート』で軍事力を育てよう。
島には塔がある。この塔を制圧すれば『アルカナス』へ移動する事が可能だ。この塔がアルカナスの世界への橋頭堡となるのだ。
しかし、「アルカナス」には対抗勢力の魔法使いが存在する。実際、この2年の間にも大きな魔力の流れを1、2度感じた(何か世界魔法を唱えたらしい)。都市4つと言う状況で戦争をするのは耐えられそうもない。確率的にいえば、アルカナスへ飛ぶよりはミロールで勢力を増やした方が安全だろう。
こうして我輩は、新世界ではなく新天地への勢力拡大を目標とする事にした。
『サラダッシュ』は人口増加力も高く、海に面しているため、ここで船を製造する港町にしよう。生産都市に皆と施設を建設する為、その都市での生産力が下がるが…しかたない、戦力増強はスケルトン部隊の製造で、経費削減するか…


魔道暦1403年7月。
 当面の目標ができた我輩は後顧の憂いを立つため、この島にあるモンスターを駆逐することにした。これでカオスドレイク(最強モンスター)でもいた日には、いけにえ差し出してでも穏便に済ませる所だが、偵察の結果、ゾンビやグールなど比較的弱いモンスターしかいない事がわかっている。
 農民市場を建設し比較的食料生産の落ち着いた『ノーポート』で神殿を建設してみる。
 なぜここであえて神殿か?
 フフフ。それはいずれわかる事だろう。


魔道暦1405年7月

猫「あれ?ご主人様その隣の人は誰です?」
ラ・ジャ「士官を求めてきた英雄だ。」
猫「おお、戦力アップですね。」
ドゥアン「ワシはドワーフのブラックスじゃ。ぜひ部下にして下され!!」
猫「死ぬ気かオットー!!!!! BY Vガンダム」

※ ドワーフとオークは不倶戴天の敵です。ドワーフはオークの止めを刺すことに躊躇はしませんし、オークもドワーフをなぶり殺しにするのがすこぶる好きという、和平の為の握手が即クロスカウンターになるような関係です。

猫「ご主人様!!!少しは考えて英雄連れてきてくださいよ!!!」
ラ・ジャ「いや、本人がどうしても仕官したいと言ってきたのでな。」
猫「オークの支配者に仕官するドワーフは英雄と言うより、ただの自殺志願者ですよ!!」
ラ・ジャ「仕方ない。解雇するか…」
猫「ドワーフの英雄を雇っても1ヶ月かからない間に、英雄がオーク狩り始めるか、英雄がなぶり殺しに会うかのどちらかですよ。」


魔道暦1405年11月

猫「あれ?また誰か連れてきたんですか?」
ラ・ジャ「こんどこそ、立派な英雄だぞ。」
バグトゥルー「オレはオークのバグトゥルー。部下にしてくれ〜」
ラ・ジャ「これなら問題ないだろ。」
猫「…ええ。問題はないですね。」
バグトゥルー「これからオレ様英雄。部下になるウホ〜〜〜」
(ドスドス去るバグトゥルー)
ラ・ジャ「なんだか浮かない顔だな。」
猫「ちょっと考えたんですよ。あのオーク英雄はここに来たんですよね。」
ラ・ジャ「?当然だろ。」
猫「先月まで毎月来ていたドワーフのブラックスさん。今月は来ませんでしたね。」
ラ・ジャ「…」
猫「…」
ラ・ジャ「ま、強い英雄が入ったと思っておこう。」



魔道暦1408年1月。
猫「ご主人様?なんでノーポートで弓兵を製造しているのですか?」
ラ・ジャ「戦力強化だよ。」
猫「騎馬兵(キャリアー)とか戦槍部隊(ハルバーダー)のほうが使い勝手がいいのでは?」
ラ・ジャ「はっはっは、壁となる前衛はもういるだろ。」
猫「は!!スケルトン部隊!!!!」
ラ・ジャ「こいつをそろそろ処分しようと思ってね。なんか7部隊も必要ない。」
猫「そういえば、全部の街にスケルトン部隊が在住してるじゃないですか!!ああ、オークの部隊って、初期にあった「ソードマン」と「スピアマン」しかいない!!」
ラ・ジャ「部隊を全然作ってないからな。軍事都市予定の『パンジャン』はまだ食糧倉庫建てているし。」
猫「計画的に召還しようよ…」
ラ・ジャ「まあ、これを見てくれ。ジャジャ〜ン。新兵器『グール』。召還コスト面から1部隊しか作れなかったが、こいつが我々の秘密兵器だ!!」
猫「ご主人様?スケルトンを処分する理由って、マナの経費を下げる為じゃなかったんですか…なのに、より消費の多いグールを召還するって…」


魔道暦1408年10月
ラ・ジャ「…」
猫「…」
ラ・ジャ「ま、この一番街に近い割に、住み着いたモンスターが一番弱い遺跡は制圧した。」
猫「敵はゾンビ2体とスケルトン1体ですよね。まあ一番弱かったんでしょう」
ラ・ジャ「ま、制圧できたし良しとするか。」
猫「ご主人様!!!!こっちのスケルトン部隊が5部隊全滅しているじゃないですかああああ!!!」
ラ・ジャ「いや〜弓兵に敵スケルトン攻撃させてたんだけど、スケルトンって『飛び道具免疫』持ってたね。3R目から目標ゾンビに切り替えたけど…ま、経費削減の目的も完遂したし、グールは無傷で温存できた。めでたしめでたし。」
猫「まあ、ご主人様が納得できるなら…って、なにグール召還してるんですか!!!!」
ラ・ジャ「スケルトンは弱い。グールが強い。つまり、この後はグールを防衛力に投入する。」
猫「ああ、マナの残量がああああああ!!!」

ゾンビに負けるスケルトンの弱さはびっくりである。ゾンビ1部隊で2部隊が壊滅。元の材料がオークだからいけないのだろうか?戦力ラインをグールに変更させる。よくよく調べると、マナの維持費は一緒であった。召還時のコストが3倍だが、まあ、問題ないだろう。
『ノーポート』で作っていた弓兵をやめ図書館を建てさせる。いずれ魔術師ギルドを作るのだ。また、軍事力の移行で港が完成した『サラダッシュ』にて武器庫を製造。将来的には海軍ギルド設立を視野に入れる。
将来軍事都市になる「パンジャン」はまだ農民市場を建設中。先は長い…


魔道暦1411年2月
ラ・ジャ「おかしい…何で『サラダッシュ』に造船所が作成できないんだ?」
猫「ご、ご主人様!!サラダッシュに製材所がありません!!これでは造船所が作れませんよ!!」
ラ・ジャ「なにいいいいい!!!」
猫「このサラダッシュの範囲の中に森フィールドが一マスもありません!!」
ラ・ジャ「なんだ!!森がないと船は作れないというのか!!!!」
猫「船には木材が必要ですから。」
ラ・ジャ「輸入しろよ!!!!ノーポートなんて森林ギルド完成してるんだからさあ!!!」
猫「そんな事言ったって無理ですよ〜」

 とたんに、方針を変更する必要が出来た。トリームだけではこの先起こる大航海時代を乗り切る事は不可能に近く、結果、「テトレ」にて、造船所作成に入る。
 『サラダッシュ』は、見事に生産都市となりました。お前は永遠にそこで交易をしているがいい。もちろんイカダ(トリーム)でな!!!!


魔道暦1413年1月
猫「…ハルバーダー入れていてよかったですね。」
ラ・ジャ「ヘルハウンド4匹VSグール3、ハルバーダ2、弓兵3。バグトゥルーで、こっちの被害はグール1と弓兵2か。被害だってこっちの方が少ないぞ。」
猫「残っているグール2部隊両方ともHP半分以下じゃないですか。アンデットは自然回復ないんですよ!!バグトゥルーだってHPレッドゲージで!!無傷なの戦闘中マゴマゴしていたハルバーダー1部隊だけですよ。」
ラ・ジャ「まあ、これでこの島のモンスターの巣は駆逐したな。それと、グールによって倒されたヘルハウンドが1部隊仲間に入ったぞ。使い勝手悪いからグールと一緒にしちゃえ…」

 こうして、島の平和はほぼ約束された。まだ塔のレイスが残っていたが、気にしないことにしよう。こうして、この島の平定は終わりを告げた。
 「ノーポート」では生産を上げるために森林ギルドを設立。「サラダッシュ」「テトレ」でも「農場市場」が製造開始。
「パンジャン」ではアダマントを有効利用するため鉱石ギルドを作り始めた。船がそろい次第、勢力拡大を急がねば…
 ※アダマント&ミスリルを有効利用するには『鉱石ギルド』ではなく『秘術ギルド』が必要です。この時点では、まだ知りませんでした。

魔道暦1413年 7月
猫「シップが出来ました。」
ラ・ジャ「うむ。では残っているグールを乗せて南の島の偵察だ。」
猫「まだ、グールのこしていたんですね。ヘルハウンド戦の…」
ラ・ジャ「ふっふっふ。こんな事もあろうかとな。」
猫「で、偵察していいところ見つけたら町を作るわけですな。」
ラ・ジャ「ああ、セテラーが出来たらな。」
猫「は?」
ラ・ジャ「これから作る。あ〜、国民よ移民を希望するものはいるか?」
猫「用意してないんですか?」
ラ・ジャ「はっはっは。移民団編成に3ターン。更に、そこから船の所まで行くのに四ターン。偵察期間は十分だな。」
猫「遅いYOOOO!!!!」

 こうして我輩の軍勢は、大航海時代に突入した。と言っても、2マス先に陸地が見えたので、そこを目指す事にする。船で一月の距離だ。問題があるとすれば戦力を送るとき、船のある島の南側まで移動させなければならないという点だ。へたすると半年近くかかる場合がある。道を作るべくオークの技術者(エンジニア)を組織する。
 ま、急がないでいいから1部隊だけでいっか…


魔道暦1414年3月
シィイ・ラ「ようこそ。ラ・ジャ。我々は平和的に共存して行こうではないか。」
猫「げ!!ご主人様。例の鏡がブツブツいってますよ!!」
ラ・ジャ「なに!?ほ、他の魔法使いからではないか!!!そういえば先日、白い部隊と遭遇したと、グールから報告があった。」
猫「事態の認識は後でいいから何か答えましょう。」
ラ・ジャ「う、うむ。これはこれはシィイ・ラ殿。お初にお目にかかる。共存?共存…結構結構。それでいきましょう。」
猫「ご主人様。びっくりしましたね。」
ラ・ジャ「うむ、何でこの鏡には呼び出し音がついていないんだ?風呂上りとか結構この鏡使うんだぞ。」
猫「その使い方の是非はともかく。これからどうするんです?新しい島に、このドラゴン顔の魔法使いがいるのは確実ですよ。
ラ・ジャ「はっはっはっはっは。愚問だな。」
猫「というと?」
ラ・ジャ「こっちで町を立ててしまえばいいのさ。向こうは平和的な奴らしいから、いきなり攻撃は仕掛けてこない。この細い道に部隊を展開させておけば、こっち側にはこれないと言う事だ。」
猫「おお!!姑息ですね!!!」
ラ・ジャ「ま、トカゲに毛の生えたような爬虫類にはわからないだろう。卑怯?ずるい?そんなの敗者のたわごとだよ。はっはっはっはっは。」

 竜人の魔法使い「シィイ・ラ」の軍勢とであう。竜人側ゴーレム3部隊。こちら側ヘルハウンド1(死霊化)、グール1、キャリバー1。勝率はほとんどなし。
 が、調べてみると顔に似合わず性格は『平和的』。持ってる魔法も神聖系(ライフ系)魔法であった為、穏便に済ませるべく、シィイ・ラ部隊と遭遇した偵察兵(グール)を引き上げさせる。
細い道があったので、その隣で巡回させ、敵の侵攻を伺う事にしよう。


魔道暦1414年4月
ラ・ジャ「……」
猫「…」
ラ・ジャ「宣戦布告されちゃったね〜」
猫「宣戦布告されちゃいましたね〜」
ラ・ジャ「ええい!!ツッコミどころ満載の宣戦布告だぞ!!平和的な共存はどこ言ったんだ!!わずか1ヶ月だぞ!!戦闘行為を避けるようにグール&ヘルハウンド部隊を後ろに下がらせた次の月に宣戦布告かよ!!なんだ?なにが気に食わん?グールか?アンデットのグールが視界をうろちょろすると貴様はぶち切れて戦争吹っかけるのか!?」
猫「ご主人様。鏡を揺さぶっても意味がありませんよ。それ高いんですからやめてください。」
ラ・ジャ「ハーハーハー…」
猫「…どうします?向こうの方が勢力的に2〜3倍ありますよ…っていうか、こっちが少なすぎるんですけどね。」
ラ・ジャ「…」

 さて、どうも爬虫類と哺乳類とは思考の出来方が違うようだ。
 奴の情報から「性格:平和的」とあるが、平和的と言う言葉にかすりもしない行動をとっているように思われる。きっとこれは竜人語で「狂気的」と同じ扱いなのだろうと納得する。
 さて、純粋戦力では勝ち目がない。ここは防戦に回って都市を増やすしかないか。「ノーポート」で魔術師ギルドを建設すべくいろいろ建築をはじめたが、純粋戦闘力を見越して軍事施設にしたほうがいいか…しかし、オーク族で使えるマジシャンを後回しにするのは…


魔道暦1415年3月
 南の島の偵察が終了。(刺激しないようにシィイ・ラの部隊がいる場所を迂回しつつ)

猫「この島、あんまり美味しくないですね。一応、半島のようになっていて、シィイ・ラの領土と隣接はしていませんが、その大半が砂漠です。」
ラ・ジャ「使えそうな所があるか?」
猫「砂漠の入り口付近になんとか1万人以上の都市を作れる所が2個ありましたけど。それ以外は、何とか5千を超える程度。」
ラ・ジャ「ううむ、こちらはなんとしてでも新しい領土がほしいのだが…」
猫「しかも、この半島の端にはデーモンロードにカオスドレイクの巣がありますよ。」
ラ・ジャ「げ、ワンダリングモンスターで彷徨い出されたら困るな…」
猫「一応、1万人以上の2ポイントに移住はさせましたが…」
ラ・ジャ「まあ、しばし現状維持だ。トガゲ野郎の方はどうなってる?」
猫「また悪口を言って…ええっと、特に動きはないようです。こちらの都市の前にドワーフの中立都市があるので、おそらくこちらより先にそっちの制圧からくるであろうと思われます。」
ラ・ジャ「ドワーフの街を蹂躙するのも楽しみだったが、背に腹はかえられないか…」

 対抗勢力魔法使いと戦争状態になっては見たものの、あまり守る意味のない土地である事がわかった。しかし、4都市しか持たない我輩達には新天地は絶対に必要。急ピッチでキャリバー(騎馬兵)を編成し戦力増強を開始しているがゴーレムに勝てる見込みは低い。強い部隊の作成が急務となる。


魔道暦1416年8月
朗報である。かねてよりの新天地である西の島の偵察が完了した。対抗魔術師及び第三勢力ナシ。モンスターの巣はガーゴイルやナイトストーカー程度。
 早速セテラーを大量に送り込み(6部隊)生産性のある所に町を建設。さらに、引き続き偵察任務に出していた船が、更にその西側に島を発見したのだ。こちらを迅速に手中に収めれば…


魔道暦1417年1月
ラ・ジャ「さて、これより南の島を放棄する。南の島駐留部隊は速やかに帰還せよ。」
猫「え!?ご主人様!?南の島には二都市できているのですが。」
ラ・ジャ「私は速やかに帰還せよと言っているのだよ。」
猫「え…!?ああ!!街の防衛部隊まで引き上げ始めてる。一応4000人規模の町ですよ。」
ラ・ジャ「みろ。ワンダリングモンスター(彷徨う怪物)でデーモンが南の島の都市に向かっているじゃないか。ヘルハウンドやグールで勝てると思うか?」
猫「ええ!?じゃああの街は見捨てるんですか?」
ラ・ジャ「街?南の島は我輩の手から離れた。そこがどうなろうと、知った事ではないな。」
猫「あああ、南の島の『ブレードマッシュ』の町がデーモン侵攻で一瞬で廃墟に…」
ラ・ジャ「お、西の島で開拓民が集落を築いたぞ。町の名前は…『ブレードマッシュ』にしよう。」
猫「縁起悪!!!ってか、すでになかったことにされているし!!!」

リスクとリターン。これは統治者が常に考慮すべき問題でもある。
情にほだされてはいけない。その甘さが退廃を招く事は歴史が教えてくれる。ヒューマニズムなどというものは、お題目として唱えるしか価値がないのだ。
シィイ・ラとの交戦。後方のモンスターの巣と、危険が大きい割にほとんどが砂漠。と言う状況で、我輩は決断を下した。もちろん、じりじり近寄ってくるワンダリングモンスター『デーモン』の存在が決定打になったとも言える。
まあ、兎にも角にも、こうして我輩は二面作戦と言う無謀な事をすることなく、新しい領土の開発に全力を尽くす事が出来るのである。
我輩の未来は大変明るい。


魔道暦1418年2月
猫「ご主人様!!デーモンが攻めてきました。」
ラ・ジャ「あ、そ。で、今度はどうなった?また廃墟か?」
猫「今防衛部隊が対処してます。」
ラ・ジャ「は?南の島に防衛部隊を残してはいないだろ?」
猫「どこの話をしてるんですか!!本島のサラダッシュにデーモンが現れたんですよ。」
ラ・ジャ「ブッ!!何で本島にデーモンがくるんだよ!!!見張りとかなにしてたんだ!?」
猫「知りませんよ。今サラダッシュ防衛隊ハルバーダーが2部隊防衛にあたっています。」
ラ・ジャ「…勝てるか?」
猫「…デーモンって空飛んでいるし(地上から近接攻撃は反撃時のみ)、武器免疫持っていますし(通常武器攻撃時の防御力大幅アップ)多分無理なんじゃないかと…」
ラ・ジャ「何の、こちらには大魔法使いの我輩がついている。喰らえ<暗黒の眠り>!!!」
猫「…幻想生物には効果ないそうです。」
ラ・ジャ「…終わったな。せっかく人口1万4千いったのに…」

突如来訪したデーモンにより本島の生産拠点サラダッシュは壊滅した。が、運のよい事に廃墟にはならず。人口7000人が減少。いくつかの施設が破壊されただけで、町が消滅する事はなかった。
これも我輩の日ごろの行いがよかったからだろう。
とはいえ、生産力が下がった事に変わりはない。開発の始まった西の島の発展に期待するしかないか…
動でもいい話だが、サラダッシュを攻撃した後デーモンは霧のように掻き消えた。どこに行ったのか激しく気になる。暴れまくってすっきりしたから魔界にでも帰ったのだろうか?

魔道暦1418年5月
猫「ご主人様。どこかと戦闘するのですか?」
ラ・ジャ「うむ。西の島の『ブレードマッシュ』のすぐ上に神殿があるんだ。」
猫「ああ、偵察兵がナイトストーカーを確認した所ですね。」
ラ・ジャ「いきなりワンダリングモンスターで街に来ても困るので先制攻撃を仕掛けることにした。」
猫「ほうほう。ブレードマッシュにいるのは…キャリバー(騎馬兵)ですね。」
ラ・ジャ「うむ、これを5部隊ほどで向かわせてみよう。まずは小手調べだ。」

……………

猫「…完敗ですね。」
ラ・ジャ「なんだよこの『死の邪眼』って!!抵抗失敗で即死かよ!!」
猫「しかも、戦闘開始時1体しかナイトストーカーいないと思ったら、最後のほう4体くらいいましたよ。」
ラ・ジャ「4つの邪眼か…」


魔道暦1418年11月
 南の島でうろうろしていたグール部隊の回収も完了した。これで南の島は文字通り我輩の手から離れた事になる。最後に残った街もドワーフのランページ部隊が近づいていたので先は長くないだろう。交易重視の生産で最後の最後まで搾り取っておく。
 西の島の開発は順調で、更に西の島の更に西に島を発見した。グール部隊(今だにHP半分)をそちらの偵察に向かわせる。

魔道暦1419年1月
 新年の挨拶を兼ねてシィイ・ラ(現在戦争中)と交信をしてみた。我輩の部隊が南の島を去った事で、戦争する意味がなくなったのだ。それ以前に竜人の部隊と戦闘すらした事がないのだが。一応下手にでて和平でも結ばないかと提案してみる。

シィイ・ラ「今の所その提案を受け入れる気はない。」

…我輩と戦争状態で、なにがしたいのか意味不明である。攻めて来る気だろうか?
 攻める前に開発する土地(ほとんど砂漠)があるのだが…
 爬虫類の考える事はよくわからんが、まあ暇つぶしに交信するくらい問題もなかろう。


魔道暦1419年4月
猫「あれ?ご主人様なにしてるんです。」
ラ・ジャ「ブツブツブツ…古の血よ。悠久の時の流れに失いし牙よ。爪よ。その身に宿る遥か彼方の獣の血を、今こそ呼び起こさん!!」
猫「おお、これはこの前リサーチした<獣人変化>の魔法。」
ラ・ジャ「ふう、成功だ。」
猫「どうしたんです?」
ラ・ジャ「ナイトストーカーの『死の邪眼』対抗用にワーウルフが使えるのではと思ってな。こいつは『死の免疫』を持っている。スケルトンは弱いし、グールは部隊数が少なくてそれほど有効ではない。」
猫「なるほど。」
ラ・ジャ「うし、んじゃ次の<獣人変化>の儀式いってみるか〜」
猫「(何部隊作る気なんだろう…)」


魔道暦1420年2月。
 西の島の更に西の島(めんどくさい名だ)を偵察している船団(地上部隊なし)がトロールの村を発見する。他にもビーストマン、ダークエルフの街を発見したようだ。敵対魔法使いの進出はまだのようなので、さっそくセテラーを派遣し『デスフォート』を作る。
 パンジャンでは「幻獣牧場」でワイバーンを生産。海を単独で越えられる上に移動力も高いので、緊急防衛部隊として重宝できる。早速デスフォートに1部隊派遣し、残りを西の島の各都市に分配する。

魔道暦1420年9月
ラ・ジャ「フハハハハハハハ。見たか我輩の魔術の威力そして先見の明!!」
猫「圧勝ですね。ナイトストーカーもついでにゾンビも、倒してこちらの被害はマジシャン1部隊のみ。」
ラ・ジャ「なんせ、ワーウルフを3部隊も作ったからな。」
猫「…ちょっと作りすぎなんじゃない?今月マナの収入ほとんどありませんよ。」
ラ・ジャ「な〜に、これからワーウルフ部隊はダンジョン攻略に東方西走してもらうんだ。その中で2部隊くらいくたばるだろう。」
猫「…愛がありませんね。」
ラ・ジャ「はっはっは。狼に愛をささやくなんて変態じゃないぜ。」
猫「(小声で)そうでしたね。死体フェチでしたね。」
ラ・ジャ「…聞こえたよ。」
猫「!!」

ワーウルフとマジシャン部隊(ついでにオークの英雄バグトゥルー)で西の島のダンジョンを片っ端から探索する。デス系魔法3つと魔法のメイスを手に入れる。順風満帆である。

魔道暦1420年10月

シィイ・ラ「うむ、その提案を受け入れよう。」

シィイ・ラと和平が成立する。何の事はない、先日洞窟で発見した<魔法感知>の魔法を貢物として提出したら、ホクホク顔で戦争状態をやめた。
タダで和平するのが嫌なだけらしい。あさましい奴め。
やつの言う平和と言うのがとたんに胡散臭くなった。

魔道暦1421年2月
ラ・ジャ「フンフフ〜ン♪」
猫「なにしてるんですご主人様?」
ラ・ジャ「シィイ・ラとの和平もなったし、鏡を少しきれいにしようと思ってね。」
猫「…まあ、洗濯物かけたりしてだいぶ汚れていましたからね。」
ラ・ジャ「オークの街なのでいまいち清潔感というものが…(息を吹きかける)ハア〜」
ジャファー「貴様の種族なぞ、我が誉れ高き帝国の後光の前には惨めなクズも同然!!!」
ラ・ジャ「うわあああ!!なんだ!?」
(ターバンを巻いた男の顔が鏡の前から消えていく)
猫「どうやらライバル魔法使いのようですな。」
ラ・ジャ(反芻して)「で、あいつはなにが言いたかったんだ?突然現れて挨拶もなしに、罵倒して帰っていったぞ。」
猫「そりゃ、交渉しようと回線開けたらいきなり熱い息吹きかけられたらだれだってぶちキレますよ。」
ラ・ジャ「ふむ。強いのかな?」
猫「圧倒的ですね。勢力図はもうすぐグラフの最上段を抜きますよ。」
ラ・ジャ「性格は?」
猫「『攻撃的』…隙があると攻め込んでくるそうです。」
ラ・ジャ「純粋戦闘力じゃ。隙も何もないよなぁ…」

二人目の魔法使い登場である。部隊はクラックオン(蟻人間)のようだ。広大な領土と高い魔法力を持っていることが判明。
しかし、不幸にして生産の要となる西の島の塔から現れるあたり、嫌な所をついてくる奴だ。本土で作ったアダマント武装のハルバーダーを大挙して西に移住させる。


魔道暦1421年3月
猫「ご主人様!!マナの生産量を消費量が超えてついに赤字となりました。」
ラ・ジャ「…やっぱり。」
猫「は?」
ラ・ジャ「どうもワーウルフはマナの維持コストが高いように思われるのだ。」
猫「…『どうも』?『おもわれる』?調べてないんですか!!!!」
ラ・ジャ「何事も実践あるのみ。」
猫「ああああ、ワーウルフ部隊が5部隊になってる!!!!」
ラ・ジャ「ガーゴイル戦などで減るかと思ったのだよ。実際、何部隊かは全滅したりしたのだが、このワーウルフの持つ『再生』は、戦闘で勝利すると復活するそうなんだ。いや〜ぜ〜んぜん知らなかったね〜。」
猫「ご利用は計画的にいいいいいい!!!!」

 マナが赤字となる。取り急ぎ西の島の各都市に神殿を建設させ、また当座をしのぐ為にグール部隊を解散させる。それでも赤字…ためているマナがどんどん減っていくようだ。
 不覚。


魔道暦1421年5月
猫「うゥ…ご主人様。まだマナの収集率が赤字です。」
ラ・ジャ「ブツブツ…集え心の闇よ。暗く燃えよ影の火よ。心の闇は影より深く。集いし力は闇より暗い。6つ祈りに答え陣へと集え心の闇よ!!」
猫「うを!?なにしてるんですかご主人様。」
ラ・ジャ「<闇の儀式>!!ふう、これで『ノーポート』のマナの集積率は1.5倍となった。」
猫「おお、これでマナの赤字が消えるわけですね。…でも、これって人口増加率が落ちたり不満度が増えたりするんじゃありませんでしたっけ?」
ラ・ジャ「だからこそ、ノーポートでこの儀式をしたのだよ。すでにノーポートの人口は最大値となり人口増加率など知った事ではない。もちろん駐留部隊が常に在住するこの街で反乱をおこす阿呆は即血祭りだ。そして、なにより。ここはパルテノン神殿を建てている為、マナの増加がもっとも美味しい。」
猫「おお、なるほど。」
ラ・ジャ「考えているのだよ。」
猫「(でも、これでようやく0になっただけともいえる…)」

これで垂れ流し状態のマナ消費を押さえる事に成功した。
 素直にワーウルフを解散させればいいのだが、180マナも使って変化させた部隊である。もったいない…それに、大変強く便利である。
 西の島の西にある島には第三勢力として「トロール」「ビーストマン」「ダークエルフ」の町があり、その攻略の尖兵となってもらわなければならないのだ。

魔道暦1421年7月
マナの問題が解決し、我輩の国の軍事増強も軌道に乗ってきた。『パリジャン』が1ターンにアダマント効果(攻撃力+2)のハルバーダーを生産。更に『ノーポート』では4ターンに1体はマジシャン部隊を生産できるようになる。予備にサラダッシュでもアダマントハルバーダーを2ターンに1部隊生産できるようになり軍事能力が向上した。これを増やせば恒久的な部隊増産が可能となるだろう。もっとも、西の島に突如現れたジャファーがどうでるかが重要になる。

魔道暦1422年2月
バグチゥルー「く・た・ば・れ〜〜〜〜!!」
ドゴーーン
スタグビートル「GUGIIIIIII!!」
バタリ。

ラ・ジャ「どうしたんだ?」
猫「なんか、ジャファーの軍勢が西の島平定して帰還途中のバグドゥルー率いるワーウルフ体と衝突したようです。」
ラ・ジャ「で、結果は?」
猫「こちらの完全勝利ですね。ワーウルフの再生があるので、最終的な被害は0です。」

…ブー…ブッ

ジャファー「ラ・ジャよ。戦闘行為をすぐに止めよ。さもなくば後悔する事になるぞ!!」
ラ・ジャ「な、なんだ!?」
猫「どうやら鏡のようですね」
ラ・ジャ「戦闘行為も何も突っかかって来たのそっちじゃん。」
猫「そうですけど、怒るのは向こうの勝手ですからね。」
ラ・ジャ「ちなみに戦力比は?」
猫「ジャファー圧倒的です。シィイ・ラと戦力合わせても3分の1に満たないくらいです。」
ラ・ジャ「仕方ない。おとなしくしておくか。」

魔法使いは変人である事は認めよう。
先進的な思考というのは一般大衆から奇異に見られるのだ。それは天才の宿命とあきらめもつく。
しかし、いきなりケンカを吹っかけてきて、負けたら怒るというのは、先進的というよりも狂信的だと思うのは我輩だけだろうか?
子供の精神のまま大きくなったような魔法かいを前に、「ああはならないように気をつけよう」と思った。

魔道暦1422年4月

ジャファー「話すような事は何もない。」
ラ・ジャ「……」

 力を持つということは、大変厄介である。
 どれほど人間的に尊敬できない者でも、力がある以上、おのれの保身を考えて下手にでざるをえない。
 どこかの竜人のようにいきなり宣戦布告ということはないが、関係は悪化の一途をたどっている。最悪状態の「険悪」ではないものの「不安定」とどちらかといえばマイナス反応。
 貢物なり雑談なりと鏡の回線を開けてみたが、けんもホロロに拒否された。
 現在本土は急ピッチで兵力の増強をしている。最悪、西の島防衛に全力を注がねばなるまい。もっとも、ジャファーの入り口は西の島の塔だけなので、最悪そこを押さえればそれ以上の侵攻は不可能である。


魔道暦1422年8月

ジャファー「忙しいのでこれで」
ラ・ジャ「……」

 なんとか、交渉の糸口を見つけた。まあ話を聞いてくれるようになったというだけだが、早速、貢物で懐柔作戦…って、貢物の金額が2290ゴールドからスタート。
 そんな金あったら、貴様に媚びたりはせんわ!!!!
 一応、不可侵条約を提案してみたが、案の定拒否される。
 ジャファーとの関係は改善されているようだが、我輩の中にあるジャファーへの敵対心は、1ミリたりとも減ってはいない。


魔道暦1422年10月
 ジャファーにケンカを売られる。
 西に島を東西につなぐ道路建設のエンジニアが突如ジャファーの軍の攻撃にあった。もちろんエンジニア側全滅。
 おそらく、これはジャファーの我輩への従順度を測るための攻撃なのだろう。もちろん我輩は抗議の通信も入れずに次のエンジニア部隊を生産する。
 今は耐えるのだラ・ジャ。いずれ憎いあんちくしょうに、古い言葉で「ぎゃふん」といわせてやる。その為に耐えるんだ。

魔道暦1423年8月
猫「ご主人様。最果ての島(=西の島の西の島)に作ったデスフォートの街に第三勢力の部隊が迫っています。」
ラ・ジャ「バグトウルー以下ワーウルフ隊が向かっているはずだな。」
猫「はい、ですが。おそらく第三勢力の到着の方が早いかと…」
ラ・ジャ「…防衛部隊は?」
猫「ワイバーン隊が1部隊のみです。」
ラ・ジャ「…第三勢力の部隊はケンタウロスか。武器は弓。ならば…闇よ集え!!四方を囲め。暗き闇よ。ラ・ジャの名において来たれ!!!<暗黒の壁>」
猫「おお、ケンタウロスが行動を止めた。防衛成功ですよ。」
ラ・ジャ「不覚。これで貯蓄していたマナはほとんど消えてしまった…」
猫「え!?」
ラ・ジャ「おそらく次のラウンドには再度攻めて来るだろう。それまでにワーウルフ隊は到着するか?」
猫「……無理だと思います。後1月あれば…」
ラ・ジャ「そうか…」

魔道暦1423年9月
デスフォート陥落。


魔道暦1423年10月
デスフォート奪還。
ワーウルフ部隊を駐屯させる。デスフォートの北東にシィイ・ラのドラゴニアン部隊が駐留しており、その動向が不気味であるからだ。
と同時に、ジャファーの飛行部隊とにらみあったままピクリともしない。
 ふと気が付けば、ジャファーとシィイ・ラが戦争状態になっている。
 これはチャンスかもしれない…

魔道暦1423年12月
 エンジニアを二部隊作って再度道を作らせていた所、ジャファーの部隊が襲撃して遭えなく撤退=部隊消滅。
 おのれジャファー…不戦同盟むすびませんか?
…あ、だめ?…そう……おのれジャファー!!

魔道暦1425年7月
 ジャファーの世界魔法「魔力消沈」が発動する。結果、テトレで<闇の儀式>失敗。シィイ・ラよりもジャファーへの反感が高まるが、戦力上どうしようもない。
 またジャファーが西の島のツンドラの上に集落を作る。橋頭堡とするらしいが、ツンドラでは早々成長はすまい。宣戦布告を喰らったら、攻め落とすとしよう。


魔道暦1426年2月
猫「ご主人様!!ワーウルフ部隊がヒドラに食べられちゃいました。」
ラ・ジャ「げ!!マジかよ。おかしいじゃんアダマントワーウルフだぞ。攻撃力ヒドラと一緒じゃん。」
猫「…ヒドラは一匹ですが、一匹で9部隊分らしいです。」
ラ・ジャ「ポカーーーーン…」
猫「ご、ご主人様?」
ラ・ジャ「…しかたない、西の島で軍事施設を建設する。ブレードマッシュで武器庫を作らせろ。デスフォートのミスリルを何とか有効に使わなくては…」
猫「ラ、ラジャー」

 主力となるべきワーウルフ部隊が全滅である。
 一応オークの英雄バグトゥルーはデスフォートでお留守番であった。勝てるかわからないときは英雄は出さない方がいいといのが私の持論だ。
 しかし、死んでしまったものは仕方がない。
 ある意味、マナ経費のかかるワーウルフがいなくなったのだから、これから魔力集積にいそしむとしようか。をを!!1ターンで13もマナが入る!!
 スゲエ!!・・・ってワーウルフどれくらいマナ食ってたんだ!!!


魔道暦1426年8月
ラ・ジャ「分かったぞ」
猫「?」
ラ・ジャ「オークは弱い。」
猫「…何バカなこと言ってるんです?そんなの初めからわかってたことじゃないですか?」
ラ・ジャ「いや、我輩だってスタグビートルに、アダマンハルバーダー隊を壊滅させられるほど弱いとは思わなかったよ。」
猫「またジャファーですか?」
ラ・ジャ「うむ、またもやエンジニア隊を狙われた。どうもジャッファーは、道に何か強い劣等感を持っているようだな。嘆かわしい。」
猫「(戦略なんじゃね〜の?)」
ラ・ジャ「というわけで、最果ての島に部隊を送るぞ。」
猫「なぜ!?」

 選択を誤ったというべきか。
 オークは想像以上に弱かった。これを何とかするには、やつの力を借りるしかない。


魔道暦1427年7月
最果ての島のトロールの町『リンツ』を占領。

猫「ああ、このために攻めたわけですね。」
ラ・ジャ「うむ。古参アダマントハルバーダー対が壊滅したがトロールの力を借りれば、これからの戦局も十分打開できる。」
猫「なるほど。では、武器庫を製造しますか。」
ラ・ジャ「いや、まずセテラーを作るぞ。」
猫「長期戦っすね!?」

 オークの弱さを打破すべく。トロールを支配下に置く。ウォートロールを整備すれば戦局は大きく動くはずだ。
 ジワジワと勢力を拡大する。

魔道暦1427年12月。
 資金を投入し編成を早めたセテラーが完成する。
 さらに、トロール征伐隊に編成したバグトゥルーに援軍ハルバーダーを合流させ、さらに進軍。目標は、かつてデスフォーとを陥落させたあのビーストマンの村だ。

魔道暦1428年4月
ラ・ジャ「踏みしだけ。破壊せよ。灰燼に帰するのだ!!!」
猫「うわ〜。オーク達、嬉々としてビーストマンの村を破壊してますね。」
ラ・ジャ「我輩の支配化にはオークがメイン。100歩譲ってトロールは許してやるが、それ以外はいらん。破壊するのだ。」
猫「んで、破壊したところにトロールの村を作ると。」
ラ・ジャ「トロールは繁殖力皆無だからな。少しでもいいところを見つけねば。」
猫「バグトウルーの制圧部隊はどうします?」
ラ・ジャ「この先のダークエルフの集落をおとさせろ。」
猫「連戦っすね。」
ラ・ジャ「もちろん町は破壊だ。」
猫「ラジャ〜」

 痛快愉快に我輩の村を攻め込んだビーストマンを完膚なきまでに叩き潰した。気分もすっきり。これで最果ての島は、我輩の思うがまま開発が出来るというものだ。

魔道暦1428年8月

ジャッファー「貴様が私に与えた選択肢は一つだ。貴様の国を灰燼に帰す。」
ラ・ジャ「は?」
(鏡より消える)
猫「ご主人様!?どうします!!宣戦布告されましたよ!!!」
ラ・ジャ「ええええええ!!!なんかしたか?」
猫「この前の戦闘ですかね?」
ラ・ジャ「むこうから攻撃してきた上に、こっち完全に負けたんだぜ。」
猫「そこまではしりませんよ。」
ラ・ジャ「くそ。仕方ない。本土はアダマントハルバーダーを編成し、西ノ島に集結させろ。アンデットで戦力強化…クソ<魔力消沈>か。」

魔道暦1428年9月
シィイ・ラ「貴様が私に与えた選択肢は一つだ。貴様の国を灰燼に帰す。」
ラ・ジャ「……は?」
猫「げ、そっちも宣戦布告っすか!?」
ラ・ジャ「なにいいい。しかも、宣戦布告の告知内容一緒じゃん。」
猫「ご主人様。シィイ・ラとジャッファーが共同戦線の盟約結んでますよ。」
ラ・ジャ「なにいいいいい!!!」

 油断したことを認めねばなるまい。つい先日まで戦争状態だったのに、ふと気がつくと共同戦線張っていやがる。どんな裏取引があったか気になるところだが、現状はそれどころではない。
 とはいえ、シィイ・ラとは海を挟んでいるため、当面はジャッファーからの軍勢の専守防衛に当てよう。


魔道暦1429年1月
ラ・ジャ「<透明><魔法迎撃>ウゼエエエエエエエ!!!!」
猫「透明で遠距離攻撃封じられて、オークマジシャン意味ナシですね。透明化とこうにも魔法迎撃で無効化させられるし。」
ラ・ジャ「なんの負けてはいないさ。」
猫「各国から防衛部隊集結させてますからね。まだ、部隊はいますよ。」

 ジャファーの攻撃は苛烈を極めている。軍事力のみならまだしも、むこうは魔法の援護もかけてきているのだ。デス系魔法は、相手の妨害魔法は充実しているが、見方への支援魔法が少ない。オークの生産力で何とかこれ以上の侵攻を防ぐ。

魔道暦1429年1月
 一行にシィイ・ラの軍勢が攻め込んでこないので、調べてみると、ジャファーと交戦状態になっていた。あの共同戦線がなんだったのか激しく気になる。
 まあ、爬虫類の狂信的に激しく近い平和的な性格があだとなったのだろう

魔道暦1431年10月
 ジャファーの攻撃が一段落し、半年ほど戦闘のない時期が過ぎた。いまだに戦争中ではあるが、生産したワイバーンを使ってミロールの偵察を始める。

魔道暦1431年10月
カーラ「オオ、名高きラ・ジャよ。我ら二つの帝国は、今後も平和と調和を保ち続けることだろう。」
ラ・ジャ「…なんか、はじめて話の分かる奴が出てきたように思われる。」
猫「シィイ・ラも正確は『平和的』なんですけどね」
ラ・ジャ「我輩の中ではいきなり宣戦布告する奴を平和的とは言わんのだ。それに、彼女が素晴らしい点は、なんと彼女もデス系魔法の拾得者なのだ。これで魔法の交換が出来る。これからも末永いお付き合いをお願いしたいな。」
猫「……ご主人様。」
ラ・ジャ「ん?」
猫「カーラの性格『狂気的』ですよ。」
ラ・ジャ「……」

 性格はどうであれ、第三のライバル魔法使いカーラとであう。デス系魔法を習得しているため、呪文の交換で『死の呪術』を交換する。
 まあ、宣戦布告しようとも、海を越えなければ永遠に会うことはあるまい。


魔道暦1432年1月。
猫「さて、ご主人様。今日は何します。」
ラ・ジャ「そうだな〜。マナも集まってきたし、儀式魔法を試して…」
猫「ご主人様!?…!!!!か、体が動きません!!」
ラ・ジャ「これは世界魔法<時間停止>!?ジャファーか!!!!」
猫「ええええええ。解除の魔法とか出来ないんですか?」
ラ・ジャ「時間停止中はこちらも呪文を使うことは出来ないのだ。」
猫「え!?じゃあ、いつまでこのままなんです?」
ラ・ジャ「…ジャファーが魔法を解くまでだ。」
猫「…それって、ジャファーがマナの維持費以上の集積率があれば永遠ってことじゃないですか!?」
ラ・ジャ「願わくば。攻めてこないことを祈ろう…」


魔道暦1435年2月
ラ・ジャ「!!この魔力の流れ!?<支配の魔法>」
猫「えええええ!!ご主人様。早いところジャファーの邪魔をしないと、負けちゃいますよ!!」
ラ・ジャ「無理だ。時間停止中のわれらに出来ることはない。」
猫「ええええええええええええ!!!!」
ラ・ジャ「無念だ。」

魔道暦1436年9月。
 我輩の日記はここで終わる。ジャファーの時間停止の魔法は終わることなく、支配の魔法が発動したのだ。
 敗因は、我輩の進行の遅さにあったことを認めよう。正直ミロールの3分の2を収めていた我輩は正直慢心していた。早々にアルカナスのライバルたちと戦うべきであったのだ。
 しかし、ジャファーの魔力が強大すぎた。
 我輩的に、強力な部隊で敵の前線に切り込む軍団がどうしても現れなかった。召還できるモンスターもシャドーデーモンどまりで、一行にリサーチできなかった。なんとか、ウォートロール隊にそれを任せたかったが。トロールを手に入れる時期が遅すぎた。
 今となっては、もうどうすることもできない。
 我が野望はここで尽きるのだ。

〜〜〜END〜〜〜
シムシム
2006年01月19日(木) 20時41分12秒 公開
■この作品の著作権はシムシムさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
はじめましてシムシムです。
プレイ日記は初めてで、その星で分かりづらいところがあっても大目に見てやってください。

デス系&オーク族初めてで、まさに試行錯誤でした。今まではネイチャーやライフ。ソーサリー系。でドワーフやハイマン、ハイエルフなんかをつかってるのですが…
ううむ、悪役系で世界征服に乗り出すというのをやってみたかったのですが・・・

次こそは・・・・

この作品の感想をお寄せください。
シムシムさん初めまして^^ リプレイ記お疲れ様でした。 ゲームのスキルの方は上達の余地ありと見ましたが、文章はかなり面白く楽しめました^^ 僕もまた書きたいけど、しばらくは無理かなあ・・・ 30 デミ ■2006-02-13 05:58:37
う〜む、時間停止&支配の呪文ですか・・・(^^; 黒は使いづらい感もありますが、ハマると楽しいので是非リベンジしてくださいo(^−^)o  30 まんしゅう ■2006-01-26 01:55:16
おお。久々の新人さんですぅ。いらっしゃいませー。トロールよりビーストマンの方がまだ使えますよー。彼らは人口があるだけでマナを生産してくれるのですー。絶滅なんてイヤン。デスの道は奥深く、しかも最終的にはやっぱり弱いんですけど楽しいですのでまたトライして下さいませー。 30 あむぁい ■2006-01-21 09:24:57
お疲れさまです。管理人ですので私は評価は一切放棄させて頂いておりますので、点数はお気になさらずに。ところで、カオスドレークというのは初めて聞きました。グレートドレークのことですね。あとキャバリーじゃないかと…^^;使い魔との掛け合いは、なんだか秋田さんの小説っぽくて、わたくし的にお気に入りです。 10 月読 ■2006-01-21 00:06:18
合計 100
お名前(必須) E-Mail(任意)
メッセージ


<<戻る
感想記事削除PASSWORD
PASSWORD 編集 削除