記憶喪失マスター ホルス奮戦記その3〜君の名は?二人目の英雄登場と混迷の島内統一戦〜
英雄ガンサーの不慮というか無思慮の死により、一時頓挫しかかった
黒ノード攻略作戦だったが、その後の数に物言わせた、キャバリーのスーパージェットストリームアタックでヘルハウンド部隊を全滅、
わが軍は無事スピリットをノード融合させて、黒ノードよりマナの補充を
受ける事に成功した。
「よし、これでマナの補給も出来るようになった。
後は残る二カ所のノードを手に入れて、より安定したマナ供給を計るのみ」
とはいうものの、残りのノードを守っているのが、ヘルハウンドでは無いとはいえ、ファントム6部隊に同じくファントム3部隊が守る両ノード、1部隊が守る黒ノードを開放するのに、この苦労、二つのノードを開放するのに一体どれだけの戦力を用意すれば良いのか、やはりここは地道にマナを溜め、大魔法をバンバン使えるようにしないと駄目だろうか。
「あのー、マスタ?」
「うーん、他のマスターの動向も気になるし、あまりのんびりやるのも考えものだ、やはりここは戦力強化のために再び英雄を呼ぶしかないか」
「だから、マスター?」
「よし、もうかつての徹は二度と踏まん、ドーピングアイテムをふんだんに用意し、再び英雄に来てもらうように、募集広告のビラを各町で配ろう」
何かもごもご言ってる使い魔を制して、指令を伝える、なにか不思議と心が弾んでる。
やはり手こずったとはいえ、いや手こずったからこそ、初ノード解放というのが、私の気持ちを高揚させているのだろう。
「気たれ若人っ、高給優遇、福利厚生完備、子細は面談にて、今、我が軍団は君の強い力を待っているぅぅぅぅっ」
腰に手をあて背筋を延ばし、指は真っ直ぐ天を指す、朝日がバックで足元にはざぱーんっと波しぶき。
決まった、募集広告のビラの構図まで決まった、決まってしまった。
今の自分は本当に
「ださい」
「ぶっ!?」
使い魔の一言でこけてしまった。
「止めましょうよマスター、まだ水商売の募集広告のほうが気が利いてますよ」
「な、な、ななんだとぅ、お前は一体何か不満なんた」
「全部」
「ぐふっ」
マスターは心にクリティカルヒットを食らった。
「分かってましたけど、マスター、センスぜんっぜんっ、無い、
はぁ、本当にもう、改めて分かっちゃいましたよ」
マスターはふらふらしている。
「マスターは考えれば考えるほどドツボに嵌るタイプなんですから、いっそ何も考えず、あ、感性で動いたのが今のか、あははは、処置無しですねー、丸投げしましょ、丸投げ」
おお、マスターよ死んでしまうとは情けない。
って、死ぬかっ
「あ、あのなぁ・・・」
「えーと、業者に頼む際の見積もりはと、これくらいかな、あとは出来るだけマスターの意向に沿わない形でセンス良く・・・」
「だ〜か〜ら〜、その慇懃無礼すぎるというか、慇懃ですらない態度を少しは改めようという気にならんのかお前は?」
「えー」
不満げな使い魔の声。
「おまえは私の使い魔なのだぞ、使い魔なら使い魔らしく、もっとご主人様を敬おうとかそういう謙虚な心を持ち合わせてはいないのか?」
「じゃあ、どうすればいいんです?」
「む?そうだな、まずその人をなんか馬鹿にしたような態度と口調を改めろ」
「はーい、じゃあ」
「ん?」
「きゃるるるん、ご主人たまぁー、好き好きー大好きぃー」
「ぐはぁっっっ」
マスターは心臓にハイクリディカルヒットを食らってしまった。
「みゃあは、ご主人たまのことを愛してるの、だからぁ、もし嫌われちゃったらぁ、みゃあは悲しくて寂しくて死んじゃうんだからぁ」
おおっと、マスターは復活できず、灰となってしまった。
「ロストさせる気がお前はーーーーーっ!!」
「マスターは、こういうのが好みじゃないんですか?」
「激しく違うっっっ、そんなもん誰が望むかっ」
「わがままだなー、じゃあどうしろっていうんですか?」
「もういい、普段どおりでいい、それが一番疲れん」
「はーい」
使い魔のニヤニヤ笑いが非常ぉーーーに、気に食わないが、こいつは言葉だけで人を殺せる、こんなのと言い争いをしていたら、なんにもしなくても
マナを全部消失してしまいそうだ、だから耐えるのだ私、がんばれ私。
自分を励ましつつ、とにかく英雄の募集をすると共に、戦力の強化に努める事にした。
既に島で立てられるだけの町は建設してある、ほどなく失った戦力も回復し、さて、そろそろノード攻略をと考えていると、英雄が仕官しに来たとの報告が来た。
「来たかっ」
「はい」
「あー、それでだな」
「これもマスターの意向にまったく添わない募集広告のおかげですね」
にっこりと使い魔。
「・・・・・・」
やっぱりそうか、ちょっとだけ期待してたんだが、やはりこいつはそういう処置をしたのか。
ちょっぴり落ち込みつつ、英雄の待つ部屋へと使い魔とともに行く。

「我輩の名はブシャン、高貴な生まれである、ふはははははは、お主は運が良いぞ、我輩のような名族、普段なら例え千金を積んだとて、動かす事など出きん、それが今ならなんと、100ゴールドぽっきりで力を借りる事が出来るのだ、ふははははのは」

バタン

ドア閉めた。
何も見ていなかった事にしたかった。
何かの間違いであって欲しかった。
「あの、マスター?」
こちらを気遣うような使い魔の声に、はっと我に返る。
いかんいかん、今は戦力強化の為に少しでも使える奴を・・・・使って良いのか?
あれを?
「マスター、逃げちゃ駄目です」
「ああ、分かっている、現実と戦わなくっちゃ」
「ふぁいと」
使い魔に励まされ、恐る恐るドアを開ける、隙間からそっと中を覗くと

ふんっ

鼻息が吹きかけられる、視界いっぱいにくるるん髭が元気良くぴよんぴよんと跳ねまくっている、高貴さとは程遠いニラとニンニクの臭いが鼻孔を刺激した。
ずりりとドアに手をかけたまま、沈んでいく私。
「お主、何をしておるのだ?」
ブシャンが私を見下ろす、なんとか立ち上がる私。
どうやら、向こうも入ってきたと思ったら、すぐ出ていったこちらの事を不振に思い、再び開いたドアの隙間を覗きこんでいたようだ。
そして近距離でご対面、距離近すぎ、もしドアという防御壁が無ければ、私とブシャンは熱烈な・・・・。
思わず目眩がした、もうこのドアを封印して、本当に何もなかった事にしたい。
だが、そうもいかない、個人的感情で動いては勝機を逸する。あのヘルハウンド戦の二の舞は決してしてはならないのだ。
意を決してドアの中へと入る、使い魔も一緒に部屋の中へと入る。
こいつもこういう場面で逃げ出さないので、どんな毒舌を吐こうとも、いまいち憎みきれない。
「あ、その、先程は失礼した」
わざわざ訪ねてきてくれたのに、入って来たと思ったら、突然出ていってしまった非礼を詫びると、ターバンのおっさん、自称高貴で名族のブシャンはなんのなんのと上機嫌で許す。
「?」
こういうタイプなら気位が高いだろうから、てっきり怒ると思ったが意外な反応に不思議に思っていると。
「いやいや、我輩は全てを承知しておる」
「は?」
「高貴なる私に会って、思わず気後れしたのであろう?、分かる分かるぞ、ふははははは、それは当然の事だ」
「・・・・・・」
何故こいつは鼻の穴が見えるまで仰け反って笑うのだろう。しかも笑い声が妙に耳につく。
いやいい、それはまだいい、そんな事よりも何よりも問題なのは、こいつの言っている事が、どこまでも突き抜け過ぎている事だ。
立ち眩みがして倒れそうになる。
「マ、マスター」
使い魔が私を支えようとするが、ちっこい体でそれはちょっと無理だろう、なんとか自分で立ち直る。
「あははは、ま、まあそんな所です」
後に私は語る、どれほど困難でどれほど危険な大魔法を唱える時でも、
この時ほど精神を消耗させなかったと。
「あの、マスター」
「なんだ?」
「この人、断った方が良いんじゃ?」
流石のこいつも、このブシャンは手に余ると思ったのか、珍しく弱気な発言をする。
「そ、そうだな、なんか味方にした方が面倒な事になりそうだし」
「そうですねー」
うんうん頷く使い魔、心なしかホっとしているようだ。
「だいたい、あいつも別の意味で話が通じそうにない」
「そうですねー」
ブシャンの仕官を断る方向に気持ちは固まったのは良いが、さてなんて言おう。
考えてみれば、熱烈募集などという広告を出して、わざわざやって来てもらったのに、こちらからは仕官の事については何も語らず放置、ただ肩に乗った使い魔とひそひそ話だけで決めて、はい、あんた不採用。
いくらなんでも、ブシャンの立場に立てば、『なんと非礼なっ』と怒り狂っても不思議ではない。
こいつが狂う・・・・今でもアレなのにこれ以上・・・・ぶるっと身震いした。
「あー、申し訳ないが・・・・その今回はご縁が無かった事に」
どれだけ暴れるかと思わず身構える。
けどなにも起こらない。
そう、私の心配など、杞憂そのものだった。
確かに相手が普通人であったならば気分を害して、ふざけるなと怒鳴るだろう、プロトタイプ的に傲慢な奴ならキレて何するか分からないかもしれない。
だが不思議人のブシャンはひと味違った。
「しかし、ここはほんとーーーに貧相であるな、調度品一つとっても見窄らしく、いかにも平民の住処という感じがありありと出ておる。」
「おい、聞けよ」
「そうですねー」
「これはいかん、実にいかん。私が、そう、この高貴な私が変えねばならぬ、 うむ、そうでなくて一体なんであろうか、そうだ、それが摂理なのだ!」
跳ねてる髭を指で摘み、くるりんくるりんしながら頷きつつ、
ブシャンワールド展開して、こっちの世界の干渉に対しては絶対防御していた。
恐らく、奴の耳には採用決定、おねげぇしますだの言葉しか入らない、
そして奴の目には、平伏して請い願う私達の姿しか移らない。
「・・・あの髭、全部毟ってから追い出してやろうか」
私も伊達に魔術師なんぞをやっていない、最初のショックを乗り越え、奴の蟻地獄機能付きのブシャンフィールド展開にも耐性がついた。
現実を見せてやろうかと思ったが。
「そうですねー」
「・・・・・そういえば、お前さっきからそうですねーとしか、言ってないな」
なんか使い魔の様子がおかしい。
「そうですねー」
・・・・どうやら、使い魔のほうは耐性が出来てなかったらしい、
ブシャンワールドに取り込まれていた。
「・・・・・・おまえ、大丈夫か?」
「そうですねー」
使い魔の目は虚ろだった。
「・・・・大丈夫じゃなさそうだな」
「そうですねー」
帰ってこいと、使い魔の頬をぺしぺし叩いている間も、ブシャンの独演会は続く。
「高貴な生まれで名族である我輩には、全くもって相応しい場所では無い、最早ここは城と言うのもおごがましい、そう、あえて言おう、カスであると!」
「やかましいっ、この眉なし、独善男っっっ」
思わず異界と通信が繋がって罵ってしまったが、やっぱりブシャンには利かない、
こいつはIフィールドならぬ、MYフィールドを備えている、言葉(ビーム)で駄目だ、直接殴打(実弾)でなければ。
はぁと拳に息を吐きかけるが、でもこいつを殴ると、何かぬめったモノが手に付きそうだ。
それはやだなぁ
「しかし、だがしかし、ここはあえてそういう所に仕えてやって、本当の高貴というのもがどういうものか教えてやるのも悪くない」
ふんっと、再び、鼻息荒くふんぞりかえる
もう、そのまま魔法の大鍋に蹴りこんで具にしてやろうかとも思ったが
「そういえば、こいつの特殊能力ってなんだ?」
ふと頭に沸いた疑問を使い魔に尋ねる、そういえばどんな英雄にも特殊能力はあった筈だ。
「・・・・・高貴」
機械的に使い魔が答える。
「・・・・・そうか」
自称でなくて、マジだったのか。
高貴ってなんだろ?
やっぱり根が庶民過ぎる私には到底身に付かない、深淵なものなのであろうか。
「で、効果は?」
「維持費が無料、その上毎月逆にお金くれる」
「採用」
「ぶっ!?」
あ、使い魔が帰ってきた。
まるで電気ショックで蘇生したかのように、わなわな体を震わせて、信じられないものでも見る様に私を見ている。
まあ、それはいい、私はブシャンの手をとり、
「是非、我々に本当の高貴っていうものを教えてください」
「うむよかろう、我が輩に任せておくが良い」
「うわーーーっ、マスターの節操なしっ」
使い魔がせめてもの抵抗か、尻尾で私の頬をぱふぱふ打つ。
「やかましいっ、お前もこっちの懐事情を知ってるだろうがっ!」
痛くは無いが、こそばゆいので、使い魔を捕まえて止めさせようとしたが、身軽にするりと手をすり抜けて、たんっと床に着地する。
「それは、マスターが無計画に戦力増強したから、馬鹿」
「馬鹿ぁ? お前、今馬鹿と言わはりましたか」
「言いましたよ、施設だって維持費かかるのになんにも考えずバンバン立てて、そんなんだから、こんな人が必要になるんです」
「仕方がないだろ、一応こいつは英雄な上に、お金を生み出す金の髭親父なんだぞ、こんな金づるみすみす逃してたまるか!」
あ、使い魔があまりに生意気な事を言うものだから、思わず本人を前に本音を。
「ふはははははははは」
こいつが聞いている訳がないか。
ブシャンは只今、私の高貴な貴男が是非とも必要発言に、現在高笑いでご満悦状態だった。
こうして、たいした問題もなく(?)我が軍はブシャンという英雄をゲットした。
誰、そこ、ガンサーの二の舞だろって言うのは、わたくし許さなくてよっ
「マスター・・・・・なんで、女言葉・・・」
「は!?、いやここの所精神的にクル出来事ばかりだったから、つい・・・」
「はぁ、マスターの馬鹿」

こうして、いろいろなものを犠牲にして(主に私の精神)のち、漸く戦力は整った。
攻略目標はファントム6部隊が守るノード。
最大戦力を有するここを落とせば、その勢いをに乗じて、もう一つのノードも落ちるだろう。
「本当にそんなに上手くいくんですかね?」
使い魔がジト目でこちらを見る。
ブシャンを雇って以来、どうもこいつの態度が冷たい。前は頻繁にあった毒舌もめっきり減ってなにか、寂しい・・・・・言っとくが、マゾじゃないぞ私は。
「当たり前では無いか、戦は勢いが大事、この戦勝てる!、我輩が保証しよう」
お前が保証?
「良かったですね。マスター」
にっこり使い魔が笑う。
使い魔君、最近の君の口撃、ちょっと痛いよ。

さて、ノード攻略作戦だが、これは至って単純、こちらの兵の多さを利して、敵の兵を押し潰す、これだけである。
確かに芸の無いものだが、戦場は平原。大軍が最も生きる場所である。
変に凝った作戦を立てるよりもよっぽど戦果が期待できる。
というより、軍団の指揮を執るのがブシャンだがら、複雑な戦法を取らせて、どんな事になるんだと胃を抑え続ける事になるよりも、よっぽと私の精神衛生上良い。
こうしてて妥協の産物・・・じゃなくて、地の利、人の利を考えての作戦は決まった。

平原に軍勢が集結する、その先にはマナの沸き出る泉であるノードがあり、
幾多のファントムがそこを守るように漂っている。
一つのノードを解放したことにより、私も魔法での支援が出来るようになった。
効果の分かり易い治癒の言葉。
いまだよく理解できない魔法消滅うんぬんなどというより、よっぽど安心して使える。
私の魔法のサポートのもと、敵ファントム部隊へ突っ込むのは。
「ふははははははは」
恐れの知らぬ(それ以外の大事なものも色々知らない)ブシャン率いる我が騎馬軍団。
一応英雄、それなりの指揮能力はあるブシャンだ、きっとやってくれる筈。

日は高く昇り、戦機の高まりを感じたか、キャバリー部隊の馬が嘶き、
「ふはははははははははは」
戦機だろうとなんだろうと、お構いなしにプジャンの高笑いが響く。
「主殿よ、いよいよ時は満ちた、いざ戦いの時ぞ」
騎馬軍団の先頭に居たプジャンが言う。
「よし」
手をぱしりと打つ。
「いよいよだ、いよいよ、この島の全てのノードを手中にする時が来た、まずはあの眼前のノードの攻略に着手する、ゆくのだ、わが精鋭達よ、どれほどの被害が出ようと、どれほどの屍の山が築かれようとも、味方の屍を踏み越え踏み越え踏み越えまくって進むのだっ」
「どう聞いても精鋭っていうより、一山いくらの雑軍の進撃って感じですよね」
「やかましいっ」
使い魔と話していると、折角盛り上がった士気が萎えてくる。
「とにかく征けぇ」
やけくそと言う無かれ、私の号令一下、
気合十分、戦力十分、
「ふははははははは、名族たる我輩の、この高貴なる姿を見よ、崇めろ、
 ひれ伏すが良い!
古今東西の吟遊詩人達よ、お前達が謡い奏でる、もっとも輝ける物語を、今、この瞬間に作り出してやろう!全軍突撃ぃぃぃぃぃ!」
常識不十分の軍が進む。

「勝ちました」

「早っ」
「ついでにもう一つのノードも攻略済みです」
「ものごっつ早っ」
先のノード攻略に比べ、実にあっさりと勝てた、というか
「もしかして、ファントムって弱い?」
「はい」
「『はい』、じゃないっ、じゃあ何かい?、もしかしてヘルハウンドなんぞ相手にせずに先にファントムどもの群れ相手にしてたほうが」
「楽でしたね、はっきし言って」
「言うなぁ!、そんなはっきりと、落ち込んでしまうだろうがこの馬鹿者がっ、何故先にそれを言わない」
「だって、ヘルハウンドの所は一部隊だから楽勝だって、攻略決めたのマスターじゃないですか」
「ぐ、ぐぬぅっ、た、確かにそれはそうだが、その後も、あのままの戦力で十分対応可能だったんじゃなかったか?」
「だったでしょうね〜」
「『ね〜』、じゃねぇ、何故それを言わない」
「言おうとしたら、マスターが言わせてくれなかったじゃないですか、一人で英雄を雇う雇うぞ〜♪ 英雄、雇うぞ〜♪て、盛り上がっちゃいましたし」
「ぐ、ぐぬぅ」
そんな変な盛り上がり方はしていなかったつもりだが。
「でもまあ、これでこの島のノードは全部確保できたんだし、いいじゃないですか」
「し、しかし、だなぁ、この振り上げた手の下ろし先というか、あれだけ準備万端整えたのは何の為というか、そもそも、アレな英雄を雇ったそもそも理由ってのが」
「金の為」
「ぐぬぅ」
またこいつ、キッパリ言い切りやがって、まだ根に持ってるのか。
「まあ良いんですけどね、あれはあれで良い金づるなんですから」
「そ、そうだ、それにこれから、いよいよ別の大陸の魔術師との戦いなんだぞ、戦力は多いに越した事は無い」
「まあ、そうですね」
ほんとこいつ、ブシャンの件に関しては、そっけないな。
「それじゃあ、マナもそこそこ確保しましたし、いよいよ別大陸へと侵攻しましょうか」
「うむ、そうだな、いよいよ戦争だ」
「戦争です」
「いくぞ」
「はい」
「ゆけ、わが軍団よっ、海を超え、大陸を蹂躙するのだっっっっ」
「でも船、まだ持ってないですよ、兵ばっか増やしてましたから」
「だから、なんでお前は人のやる気をごりごりっと削ぐ発言が多いんだーーっ」

こうして泥縄方式の不安だらけの大陸侵攻作戦が始まることになった
ムクドリ
2008年04月22日(火) 20時56分58秒 公開
■この作品の著作権はムクドリさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今にして知った衝撃の事実、
町の建設完了を知らせて来る白い鳥、あれが使い魔の姿だったとは・・・
だがしかし、ここまで来たら、もう突っ走るしかありません。
今のマスターの使い魔の姿は猫狐としておきます。
マスターも不安なら、プレイヤーまで不安、さてこのリプレイ記の明日はどっちだ。

この作品の感想をお寄せください。
ファントムはパラディンも削れますから強いと言えば強いかもしれません。 10 月読 ■2008-07-30 00:12:14
ファントム6と犬1ならファントム6のが強いですかね。今回はキャバリーの先制攻撃が利いたり、ブシャンの弓がきいたのでしょうね。 30 あむぁい ■2008-06-25 22:29:43
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白系の魔導師なのに使い間が猫狐という、謎に答えが出ましたね…。初期設定が不明なので初期のピックと難易度等設定がきになります。 10 まさかど ■2008-05-10 10:18:24
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